歯周病治療

歯周病学会会員の歯科衛生、 外科手術が得意な院長が在籍しどんな症例にも対応できます。

歯周病について

歯周病とは?

歯周病とは、歯を支えている歯肉や歯槽骨が破壊されることで歯が抜け落ちてしまう病気です。原因は歯に付いた歯垢と歯石です。歯の汚れが石灰化して歯石となり、その歯石が歯と歯肉の間に付着し、歯ぐきの炎症を起こしてしまいます。

その炎症が歯肉内部にまで進んでしまうと、歯肉や骨が徐々に溶かされてしまうのです。歯周病は、初期段階ではほとんど症状が現れません。症状が出始めた頃はすでにかなり進行していますので、早期発見が難しい病気です。

歯周病の症状

以下の症状がある方は、歯周病の可能性があります。歯周病は近年、歯科医院に通う患者さまの中でむし歯治療よりも増加していると言われています。歯周病は、症状が出始める頃には末期状態の場合が多い怖い病気ですので、早めに来院いただくことをおすすめします。

歯ぐきから血が出る


口臭が気になる


朝起きると口の中がネバネバする


歯が動く

歯周病の進行とその治療

当院では自費治療の予防歯科メニューもご用意しています。自費といっても2,000円ほどなので、気軽にお受けいただけます。
検査後に歯みがきをし、歯周病検査やEPP、カリエスチェック、歯石除去などから、患者さまに合わせた予防プランを考えていきます。
たっぷり30分程度ケアを行っていきますので、低価格で十分な効果を得ることができます。

歯肉炎
 
歯科医院での専門的な歯ぐき溝と呼ばれる溝にプラーク(歯垢)が溜まり、歯ぐきにのみ炎症が起きている状態です。プラークと炎症により歯周ポケットと呼ばれるものができます。
【治療】
3か月に一度の定期検診を受け、ブラッシングで改善を図ります。歯石が付いている部分は歯石除去を行います。歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニング(PMTC)も効果的です。

軽度歯周病
 
歯周ポケットが3~4mm程度となり、歯周炎が始まっています。歯周ポケット内にプラークや歯石が溜まり、炎症がより強くなります。歯ぐきの色が赤みを帯び、歯を支える歯槽骨も吸収を始めます。
【治療】
まずは、ブラッシングで歯ぐきの改善を図ります。その後、歯石が付いている部分は歯石除去を行います。歯ぐきの中のルートプレーニングを行う場合もあります。歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニング(PMTC)を定期的に受けましょう。
 

中等度歯周病
 
炎症が進んで歯周ポケットが4~6mm程度となった状態で、歯槽骨の吸収も進行してきます。歯を指で押すと動きます。この程度まで進行すると、歯ぐきの腫れや出血が顕著となり、自覚症状が現れます。
【治療】
ブラッシングで歯ぐきの改善を図り、歯石が付いている部分は歯石除去を行います。歯ぐきの中のルートプレーニングは麻酔をして行います。症状が重い場所は歯周外科を行う場合も増えてきます。術後には定期的な歯のクリーニングが必須です。
 

重度歯周病
 
歯がグラグラし、定期的に歯ぐきが腫れて、痛みもひどくなる状態です。
【治療】
ここまで進めば完治させるのは大変困難です。歯を保存できるようであれば歯周外科手術、再生療法を試みますが、残念ながら抜歯となる場合もあります。
 
 

当院の歯周病治療メニュー

【 歯石除去 】
専用の器具を用い、毎日の歯みがきでは落としきれない歯の汚れや歯周病の原因となる歯石を取り除きます。歯石は時間が経つと再度付着してしまうので、定期的に通院いただくことをおすすめします。

【歯周ポケット掻爬(そうは)術】
スケーラーという専用の器具で、歯と歯の間の歯周ポケットという隙間にできた、炎症や汚染セメント質を除去する手術です。歯周ポケットを減少させ、清潔になった歯根に新付着(しんふちゃく)を促します。

【 新付着術 】
まず、歯周ポケットの痛んだ内壁を切除して根面の処置を行います。その後、歯周組織を縫合し、歯と接着するように促す手術です。歯周ポケット掻爬術の延長にある治療法です。

【 フラップ手術 】
歯ぐきを切り開き、普段器具が届かない盲嚢(もうのう)内の汚れや歯石を取り除く手術です。患者さまと相談しながら、本当に必要な場合にのみ行う手術です。

【 ブラッシング 】
歯周病治療に効果的と言われている歯みがき剤を用いて歯みがきを行います。患者さま一人ひとりに合った歯の磨き方、歯みがき剤、歯ブラシ等をご提案します。歯の表面に付着した汚れや着色をキレイにする効果が見込めます。

【 SRP(スケーリング・ルートプレーニング)】
SRPとは、歯周ポケットの内部にまで入り込んでしまった歯石を除去する治療法です。キュレットという専用の器具を用いて行います。

歯周病に関するQ&A

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先生、歯周病に関して、色々、教えてください。
Q.歯槽膿漏と歯周病は違うものですか?


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A.同じものです。これまで、歯の周辺の歯肉が腫れ、膿が出るという症状から「歯槽膿漏」という名称が主に使用されていました。一方で最近は、歯肉だけでなく歯を支える歯槽骨をはじめ、歯の周辺の広範囲にさまざまな症状が表れるため「歯周病」という名称が多く用いられるようになりました。


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「歯槽膿漏」と「歯周病」は同じものなのですね。では
Q.歯周病は何歳ぐらいから起こるものですか?


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A.歯周病は成人してから起こるものと思われていますが、実は歯周炎の前段階とも言える歯肉炎は幼少期から起こりうるものなのです。
また歯周炎は、痛みなどの自覚症状がほとんどないために発見が手遅れになることもしばしばです。歯周病を予防するためには、毎日の歯みがきと歯科医院での定期検診が重要です。


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えぇ、幼少期から歯肉炎が起こるなんて・・・気を付けなくてはいけませんね。では
Q.歯周病はどのように予防するのでしょうか?


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A.歯周病を予防するためには、何よりもまずプラークコントロールが不可欠です。歯の周辺に付着したプラーク(歯垢)を除去し、細菌を減らすことで歯周病の進行を食い止めることができます。
歯の上側の歯垢はご自身の毎日の歯みがきによって取り除くことができますが、歯肉の内側深く入り込んだ歯垢はご自身で除去できないため、歯科医院で清掃を行う必要があります。こうして歯周病を予防していきます。


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歯科での定期的な検診、歯磨も大切なのですね。それでも残念ながら歯周病になってしまった時
Q.歯周病はどうやって治すのでしょうか?


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A.歯周病が進行し、溶けてしまった骨は戻すことができません。とにかく症状を悪化させないようにすることが大事です。
歯周病の原因は歯垢です。歯周病になってしまった際には、根源である歯垢=細菌をいかに減らしていくかが重要なポイントです。まずは、ご自身の毎日の歯みがきによって今以上に細菌を増加させないことが大切です。ご自身と歯科医院の相互の取り組みによって、歯周病を予防していきましょう。